弓月由来の神さん
7月17日は、弓月の工房・秦流舎の創業記念日。
この日は毎年スタッフ全員で、参拝に行くのが恒例です。
このページでは、今年の参拝風景をご報告。
木嶋坐天照御魂神社 (このしまにますあまてるみたまじんじゃ)
通称:蚕の社 (かいこのやしろ)
むかう先は、太秦に建つ「木嶋坐天照御魂神社」。一般的には「蚕の社」の名で知られています。この社のいわれは古く、西暦604年創建とされていて、秦氏(はたし)が養蚕と織物の神様を祀ったのがはじまりとされている、京都市内でも指折りの古社。秦氏とは、歴史の教科書に載っているように、大陸を渡ってきた渡来人の豪族です。由緒書きをシゲシゲと見ると、この神社はやはり養蚕・織物・染色の神様を祀っているとのこと。実は工房・「秦流舎」の名前は、巨大な力を持つ豪族でありながら、政治や軍事などに進出せず技術集団であり続けた「秦氏」の精神性の流れを汲む会社でありたいと願い、名づけたのでした。
境内は緑が多く、巨木が繁茂する森が歴史の深さを感じさせます。本宮にて、みんな神妙な顔つきで、宮司様のお祓いを頂きました。
さて、無事浄めのお祓いを頂いた弓月・秦流舎ご一行、本宮から神社の鳥居へ戻る途中、左手に「元糺の池」という神池を発見。なにやら夏季土用の丑の日に、この池に手足を浸すと諸病に効くと言われ、今でも地元の多くの方が訪れるとか。
さて、この神社の見所と言えば、この元糺の池のそばに建つ「三柱鳥居(みはしらとりい)」。日本で唯一の三本柱の鳥居で、創建年代は不明・何のために建てられたかもいまだに不明。その特殊な形は、ユダヤ教のシンボル・ダビデの星型に由縁も持つとか、宇宙の中心だとか言う諸説もあったりして、なんとも不可思議で神秘的ベールに包まれた鳥居です。ご興味を覚えた方も覚えない方も、これは一見の価値があるので、ぜひご自分の目で確かめてみて下さい。
大酒神社 (おおさけじんじゃ)
さて、次は車でちょっと移動して「大酒神社」へ。
この神社で祀っているのは、秦氏の始祖「弓月王(ゆづきのきみ)」。
つまり秦氏を率いて、最初に日本に来た方の名前です。そう、お察しの通り「弓月」の名前はここに由縁しています。社地は狭いですが、木々が植えられていて整備がなされているきれいな神社です。
ちなみに現在、毎年10月12日の夜に広隆寺の境内で執り行われている「牛祭り」は、明治以前は大酒神社の祭礼であったとのこと。その理由は、この大酒神社は元来広隆寺の中にあったものを、明治の初めに神仏分離令によって現在地に移されたためだとか。
さて、「牛祭り」ご存知ですか?京都三大奇祭の一つで、京都市登録無形民俗文化財に登録されている貴重なお祭りです。祭礼は、まず牛にまたがって奇妙なお面をつけた「摩多羅神(マダラジン)」が登場。
土地特有な方言を交えた極めて奇妙な祭文を読み上げる神秘的な祭りである。らしい…。
と言いますのも、弓月スタッフである私は、申し訳ないことにまだこのお祭りを見たことがないのです。ゆえに、このお祭りの取材は必ずや今年行って、このページにてご報告致す所存でございます。こう、ご期待!
年に一度のご参拝。
めい一杯拍手をうち、深々と頭を下げるスタッフ達。
今年度も、神様方、よろしゅうおたの申します。
蚕の社
場所:京都市右京区太秦森ヶ東町
交通:京福嵐山線「蚕ノ社」駅下車 徒歩5分
市バス「蚕ノ社」下車 徒歩5分
時間:拝観自由
駐車:有り(無料)
tel. 075-861-2074
大酒神社
場所:京都市右京区太秦蜂岡町
交通:京福嵐山線「太秦」駅下車 徒歩5分
市バス「太秦映画村前」下車 徒歩5分
時間:拝観自由
駐車:なし
弓月には、五つの神様が 居はります。
三方荒神
竈(かまど)・土地・家屋の神さん。
布袋さん
厨房の神さん。 家が栄えるごとに 大きい布袋さんを 増やしていく。
蚕の社
養蚕・機織りの神さん。
伏見稲荷
またの名をおいなりさん。商売繁盛の神さん。
福助さん
江戸時代に実在した人らしく、 感謝の気持ちを忘れずに常に お客さんに対して真心で接し たため立身出世した。
根性系商売繁盛の神さん。
「神さん方、これからも弓月を末永くよろしゅうおたの申します。」