観る

平野神社

『北野(神社)が梅なら、平野(神社)は桜』といわれるほどの桜の名所で、794年からの由緒ある神社。ここの桜の特徴は、とにかく種類が多く開花時期もそれぞれ異なるので、3月末~4月末にいたるまで約一ヶ月以上も桜が楽しめるのが、この神社の嬉しいところです。桜好きの人なら一度は訪れたいスポット。また、本殿は重要文化財。
社務所 tel.075-461-4450  開門 5:00~18:00(4月~9月) 5:30~17:30(10月~3月)

浄土院  通称:湯たくさん茶くれん寺

豊臣秀吉公縁のお寺。ある日、秀吉公が北野天満宮へ寄った際に、近くのこのお寺で一服をご所望したが、なぜか住職は白湯を出した。もう一杯お茶を所望しても、また白湯が出る。ここから"湯はたくさん・でもお茶はくれない寺"の意味の上記通称がついたという。

千本釈迦堂

正式な寺名は大報恩寺。鎌倉時代初期に開創された寺です。京洛最古の建造物として国宝に指定されています。本堂の建築を請け負った棟梁の妻「おかめさん」縁の寺でも知られています。工事の受注と安全は、おかめさん像を拝めば間違いなしとか。また、12月7日8日の「大根焚き」行事は、厄除けをかねた京の師走の風物詩です。
社務所 tel.075-461-5973   9:00~17:00

阿亀おかめさん

本堂を建立した大工さん達の総棟梁を担った大工さんの奥さんの名前。棟梁の夫は数百という大工の頭として采配をふるいますが、ある日本堂を支える親柱の四本のうちの一本を短く切り落とすという失態をしてしまいます。
途方にくれる夫に妻の阿亀は、柱を短く切り揃え桝組(ますぐみ)を入れて高さを合わせるアイデアを進言したのでした。その結果、今に見る端正な本堂は完成しますが、阿亀は女の知恵を借りて完成させたと言われたら夫の恥となるといい、自害してしまいます。
封建時代ならではの悲話ですね。

周辺の予定

千本釈迦堂 「千本釈迦念仏」

3月22日 14:00
釈迦の遺教経を訓読みして奉唱し、最後に「南無釈迦牟尼仏」と念仏するところからこの名がついた。拝観有料

平野神社 「桜祭神幸祭」

4月10日
奈良時代から江戸時代の時代衣装をまとった人々が、花吹雪の中を行列します。花山車も出、時代絵巻を見ているような雅なお祭りです。
10:00 神前に祈願  11:00 花山天皇陵参詣  13:00 区内巡行

千本閻魔堂  「閻魔堂狂言」

5月1日~4日 
本堂の本尊は約2.4mの閻魔大王。この祭りは壬生狂言・嵯峨大念仏狂言と並んで京の三大狂言の一つ。他の二つが無声であるのに対して、ここは有声の仮面喜劇。拝観自由・無料。

今宮神社  「やすらい祭」 

やすらい祭は、鞍馬の火祭・太秦の牛祭とともに京都三大奇祭の一つ。平安時代に蔓延した疫病を鎮めるために始まったとされている。
鬼に扮した氏子達が花笠を中心に太鼓を打ち鳴らし踊りながら町内を練り歩く華やかかつユーモラスな祭り。国の無形民俗文化財に指定されている。また、東門を出た所には、名物「あぶり餅」を売る二軒の店が向かい合い、江戸時代の門前町の雰囲気を醸し出している。

千本釈迦堂 「陶器市」

7月9日~12日 9:00~17:00
陶器供養法要と全国陶器市として約40年前から始められている。境内いっぱいに各地からの陶器がところ狭しと並べられ終日にぎわう。10日には本堂にて陶器への感謝と業界の発展を祈願。

清明神社 「清明神社例祭」

秋分の日
平安時代の陰陽師・阿部清明を祀る神社。前日に宵宮祭が行われ、神楽の奉納・お迎え提灯が町内を練り歩き、また当日は少年鼓笛隊・扇鉾・八乙女・飾り馬などの行列が催されるなど、雅やか雰囲気のお祭りです。

千本釈迦堂 「大根焚き」

12月7日・8日 10:00~16:00
中風封じの大根焚き行事は、鎌倉時代に同寺の上人が大根の切り口に梵字を書いて魔除けにしたのが起源とされています。釈迦が菩提樹の下で悟りを開いた日(12月8日)にちなむ恒例行事。料金1,000円