天神さん

「北野天満宮」

天神さんー菅原道真公を祀る。創祀は947年で、いまも学生に人気のある学問の神様として有名。
上七軒は、この神社の門前町として栄えました。菅原公の生誕と命日の日にちなんで毎月25日を縁日とし、 祭典のほか国宝などを収めた宝物殿が公開され、また参道を天神市の露店が埋め賑わいます。
境内拝観自由 宝物殿拝観¥200    
社務所Tel.075-461-0005 
冬5:30~17:30 夏5:00~18:00 
受付9:00~17:00 無料駐車場9:00~17:00 

小話

天神さんには「松向軒」と「明月舎」の二つのお茶室があります。
「明月舎」は、かつて太閤秀吉公が宮内の松原で催した北野大茶会を記念して、毎月1日と15日に献茶祭が催されます。この日には、一般の方もお茶席を楽しめることは、意外と知られていないレアネタ。

 天神さんと言えば牛。天神さん・菅原道真公が牛年生まれ説をはじめ、様々な所以がありますが、いま境内の牛の像を数えられるのは約30体ほど。と言うのも、禰宜さんいわく、長年の歳月によって地面に埋まってしまっている像も多数あるらしいとのこと。
境内には菅原道真公をはじめ、彼の奥さん・息子さん・奥さんのお父さん・また雷様など約50社を祀っています。有名人に親戚縁者が増えるという感じですね。

神楽殿の裏にはこんな像がありますが、禰宜さんにお聞きしたところ、これは獅子の像で、千年祭の時に西陣の有志の方々は奉納した物だそうです。ひっそりと置いてあるのに妙に存在感を感じるのは気のせいか?天神さんへ行った折には、探して見てください。

天神さんの予定表

初天神

初天神1月25日 明け方から日没まで

菅原道真公の誕生日である6月25日、亡くなった2月25日にちなんで、毎月25日に天神市が催されます。
特に1月の天神市を『初天神』と言い、祭典も行われ、たくさんの参拝客でにぎわいます。 店も例月以上に多く例年約千数百件。
見て回るだけでも楽しめそうな多彩な品揃え。
古着物、骨董品、古い広告、植木、豆、おでん・・・とにかくたくさん!

初天神

初天神

節分祭立春(2月4日ごろ)の前日

午前10時、本殿にて節分祭が行われ、社頭では午前9時より夕刻まで災難厄除けのお札やお守りなどが特別に授与されます。
午後1時からは『北野追儺狂言』が神楽殿で行われ、福の神が鬼を祓う狂言が催されます。
また、芸舞妓さんによる、日本舞踊の披露。その後豆まきが行われ、上七軒ならではの催しです。

梅花祭

梅花祭2月25日 10時より

大宰府で亡くなった菅原道真公の祥月命日です。
この日は『天神さんの市』でもあり、また梅苑が見ごろを迎え、たくさんの人で賑わいます。梅花祭が始まるころに、上七軒の芸舞妓さんが総出で、野点(野外で行われる茶会のこと)が始まります。梅文様の描かれた赤い傘の下に引かれた毛氈に、釜が設けられ、梅かんざしに艶やかな着物を身に纏った芸舞妓さんがお点前を披露してくれます。

雷除大祭6月1日

火雷神を祀った火之御子社は、天神さん創祀(947年)以前からこの地にあって「北野の雷公」と称えられ、雷電・火難・五穀の守護として古くから厚く崇敬されています。最近では雷避け祈願のゴルファーや釣り人の間でも信仰が広がっているそうです。ちなみに10月初旬に催される「ずいき祭り」の神様を祀った地主社も、天神さん創始祀以前からの神社。

大茅の輪くぐり6月25日

楼門に取り付けられた直径5メートルの大茅の輪をくぐると、一年中無病息災、特に夏の病気にかからないと伝えられています。前日に大茅の輪を楼門に取り付ける作業は、相当な重量なため天井に滑車を設置し職員総がかりで一気に引き上げるという勇壮な光景で、これも見物の一つです。

七夕祭7月7日

氏子区域の子供たちが願い事を書いた折り紙や短冊が飾られた約20本の青竹が、祭壇の周囲に立てられた光景は壮観です。

例祭8月4日

天神さんでもっとも大切なお祭。氏子の農家が作った夏野菜を奉納し、感謝の祈りを捧げるお祭です。

瑞饋祭り10月1日~5日

「ずいき」とは里芋の茎のこと。木製の骨組みの上に、ずいきで屋根を葺いて米・麦・豆・ほおずき・とうもろこし・南瓜などの野菜や湯葉・海苔などの乾物類を使って飾りつけをした瑞饋神輿を作って、祭神の天神さんに五穀豊穣を感謝するお祭りで、京都の代表的な秋祭りとして知られています。
また4日に神輿は門前町の上七軒ほかを巡行し、5日には本殿前にて「八乙女田舞」が奉納されます。特に、上七軒を神輿が巡行する時には、ご町内に住む舞妓さんや芸妓さんたちが各家の前でお見送りをしますので、この光景も見物の一つ。

御茶壷奉献祭11月26日

豊臣秀吉公が催した北野大茶会ゆかりの「献茶祭」に使用される碾茶を、神前に奉献する祭事。鳥居前から本殿までの御茶壷行列は午前11時から見られ、本殿到着後は古代ゆかしく茶壷の口切式が神前にて厳かに行われます。

献茶祭12月1日

400年以上の歴史を持つ大茶会。歌舞練場や弓月の向かいに建つ西方尼寺でも副席が設けられ、この日の上七軒は全国の茶道愛好家で溢れかえります。特に歌舞練場では、舞妓さん芸妓さんがお点前、またそれを運んでくれる華やかなお茶席のため人気大です。

終い天神12月25日

12月の縁日は「終い天神」と呼ばれ、京都の一年を締めくくる恒例行事として毎年約15万人ほどの参拝者で賑わいます。お正月の祝箸やお屠蘇が授与され、参道の露店も例月以上に多く出店されます。