3月に入り、北野天満宮の梅を見に
着物で訪れる方が増えてきました。
2階ギャラリーにも
春めいた色の着物と帯を展示しました。
↑上品な山桜色で無地染めをした上代御召に
唐花文様が織り上げられた生成地の紬袋帯を合わせました。
そして、春のお出かけに必需品!
塵除けコート・羽織用にぜひともおすすめしたいのが
こちらの「月山の衣」!
どうですか、この透け感!
通称「本紗」「紗無双」と呼ばれ
紗合わせの着物の上衣として使用される生地です。
春、舞い散る埃や黄砂から
大切な着物を保護してくれますし、
白っぽい帯を締めている時などにも
この塵除けコート・羽織があると安心です。
西陣で現在この生地を織っているところは
弓月工房の「秦流舎」を含め、ほんの一握りとなり
たいへん希少価値のある反物となっています。
強い撚りをかけた糸を使い
捩り組織で織っているため独特のシャリ感があり、
羽織ると着物と帯がうっすら透けて見えるので
素敵なコーディネイトがコート地で隠れてしまうことなく
大変おしゃれです。
しかも御召の本紗なので、シワになりにくく、
薄くて軽いため小さく畳むことができ、持ち運びにも便利です♪
ちなみに黒っぽい着物の上に羽織ると
月山の衣の染文様が浮き上がります。
防水加工をして薄物の雨コートとしてもおすすめです。
皆様もぜひ、春支度を!