先日、近江上布の研修に行ってきました!
近江上布の奥深さを学ぶことができましたので
その時の様子をお伝えします。
麻には苧麻、亜麻、大麻があり、
近江上布は本来、大麻を地機で織りあげた生平(きびら)という
布だそうです。
しかし、大麻の栽培は色々と困難で
現在では生産が途絶えてしまいました。
まずは苧麻の糸作りを見学しました。
茎から皮をはがし、水につけて小刀で繊維を採取します。
その繊維を干して、さらに手作業で繋げていき
ようやく糸になるのです。
1本の茎から取れる糸はほんのわずか、
着物1反分の糸を作る…考えるだけで気が遠くなります。
先人の知恵や手間をかけた物作りに感服します!
続いて、コースター作りに挑戦しました。
なんと緯糸に100年前の大麻の糸を使用して
地機で織らせていただきました!
まさに生平のコースターです!
足と腰で機を動かし、手で織り上げていきます。
最初は足や腰を動かす順番に頭が混乱しましたが、
慣れると作業に没頭して、時間があっという間に経ちました。
約1時間で1枚のコースターが出来上がりました!
全てが手作りの近江上布はとても温かみがあります。
貴重な体験をさせていただきました。
みなさまも滋賀県に行かれた際は
ぜひ近江上布伝統産業会館に寄られてみては
いかがでしょうか♪
彦根城から車で約30分です。
近江上布伝統産業会館